消えゆくものはわれならずして
黄昏の
想ひの浦に
築かれし
砂の都
そこに描かれし砦の細密文様
都の時計針克明に刻みし
絶えなき奇譚も
やがては
やがては
繰り返し
繰り返し
打ち寄す波に
拭われ消えるが今生(よ)のサダメ
感傷挟むは人が性 さが
冷徹極まる鬼の眼ひとつ
此処に波風置き去りて…
by Maryam051144
| 2015-10-11 12:42
| 詩
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