過ぎて逝く季節へ手向け
昨夜は大雨が降り、
夜中何度も激しい雨音で目が覚めました。
今朝は雨はやみましたが、
向いの家の屋上には大きな水たまりがみえます。
雨がたくさん降ったおかげで
テヘランの南の方の下町の景色がよく見えます。
三寒四温に雨を交えて、
春が陰を濃くしていく今日このごろです。
過ぎて逝く季節へ手向け
惜別の想ひがごとく
春雨の降る
去りて逝く冬も巡り来る冬も
同じふものはひとつとあらず
時巡り季節巡りて身もこころ
きのふけふあす違ふ吾なり
冬の厳しい寒さから解放されたくて
春を待ちわびる想いは強いけれど
そしてまた
来年も再び冬は巡ってくるけれど
しかし
全く同じ冬というものはありえず
この冬は誰にとっても一度きりのもので
私自身も来年再び冬はやってきても
今と全く同じ私では、
その冬を迎えることはできないでしょう。
そう想うと
一瞬一瞬がいかに愛おしいものであるか・・・
ということを甚く甚く感じるものです。
by maryam051144
| 2015-03-16 13:00
| 言葉